「人間５０年」
「人間５０年」
今月は、私の誕生月です。
いよいよ５０歳の大台に乗ることになり、複雑な思いです。
「人間５０年」は、ご存知のとおり、織田信長が好んで演じたと伝えられている有名な敦盛（あつもり）の一節にある言葉です。人の世の５０年というものは夢や幻のようにはかないものであると詠ったものですが、当時の日本人にとって、５０年という期間が人生を全うするのに十分な時間であったことがうかがわれます。（日本人の平均寿命が５０歳を超えたのは太平洋戦争後のようです。）
昔の人は、５０歳になる前に、人間として成長し、人生を全うしたということです。
人生が思うようにはならず、辛いことが多かった分、人間としての円熟も早かったのではないかと想像します。
辛い経験が人間を成長されることは間違いありません。
辛いことから逃げないこと。辛い状況にある人に寄り添うこと。
５０歳を迎えるにあたって、あらためて心に刻みたいと思います。
以上
弁護士 大池