夏休みが明けたら…
友達だと思っていたのにな
ちゃんとできていないとバカにされないかな
がんばってるつもりだけど、また失敗しないかな
どうせ頑張っても無駄だ
いっそ、最初からやりたくない
めんどくさい
「なんか…学校行きたくないな…。」
ここ10年、不登校児童の数は増え続け、今年は約30万人。不登校は決して特別なことではありません。不登校の原因として一番多いのは「無気力・不安」だそうです。
「無気力・不安」は小さなストレスの蓄積からなることもあり、比較的まじめで落ち着いている子でもなってしまうそうです。
昨日まで“普通”に「いってきます!」と元気に学校へ行っていた子が、
今朝突然、
「学校行きたくない」
と言いだしたら、どうしますか?
理由もわからず休ませられない。とりあえず学校に行ってしまえば1日過ごせるだろうと無理矢理連れて行ったり、「あと今日だけ頑張ってみよう」と励ましたり。
これは親ならまずやってしまう行動です。
「学校行きたくない」は子供のSOS。全面的に受け止めることが大切なんだそうです。我が子の不登校を認めること、それを苦痛に感じることもあるでしょう。ですが子供は心や体に不調をきたしたとしても、その理由をうまく言葉にできないので、休むことでゆったりと原因と向き合うことができると思います。学校が原因とは限りませんから、親自身もゆったりと落ち着いて子供の心に寄り添う時間を持ってほしいです。
そして、そんな不登校の子たちの学校以外の居場所として、岐阜県にも県立や市町村立の「教育支援センター(適応指導教室)」が設けられています(美濃加茂市、可児市、多治見市など)。行ってみると不登校は自分だけではないんだと安心できたり、心を開放できる場所になるかもしれません。学校ではできない学びもありますし、学校へ出席したことにもなります。不登校の兆候があったら、早めに相談してみてください。こういった施設で思うことを話し、相談員さんの話を聞くことで、子供も親も自分を追い詰めることから少しでも解放されてほしいです。
それでも、学校を休ませることに消極的な思いを抱かれる場合は、こんなチェックリストもあるようなので、試してみてはいかがでしょうか。不登校の子供や保護者を支援するNPO法人「全国不登校新聞社」らと精神科医が共同で開発されたそうです。
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かく言う私は「行きたくない」と泣くわが子を、何日か無理矢理学校へ連れていきました。「泣いた顔が治ったら行くから」と、こんなにも悲しい条件を出す子を前に、無理矢理連れていくことに何の意味があるんだろうと、虚しさを覚え、ようやく相談に行ったのです。
子供の心をどれだけ傷つけたのだろうと、深く後悔しました。
不登校の理由も自分が原因ではないかと、深く悩みました。
学校を休むようになって子供は明らかに表情が変わり、支援センターへ通うことを楽しんでいました。2週間ほど支援センターで過ごし、それからは朝支援センターへ行き、途中から学校で過ごす時間を少しずつ持つようにしていきました。ありがたいことに不登校期間は長くは続かず学校へ戻ることができました。でも原因ははっきりしていません。ここ何年か、年単位で時の流れをとても速くかんじています。ただ時間が流れているという感覚に陥ることもあります。隣でルームランナーが勝手に動き続けているような…。そして気付けたはずの子供からの小さなSOSを見逃していたのかもしれません。
今日元気に歩いて行ってくれたことを当たり前と思わず、見守りたいと思います。子供から話してくれるたわいもないこと、ゲームでもyoutubeでも、子供は真剣に話してるのだから、もっと大切に会話の時間を持ちたいと思います。知っているようで、知らない一面がありそうです。
事務員M