当事者の納得と、代理人(母)の『異議あり』
こんにちは。
まもなく本格的な夏を迎えようとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は我が家で起きた、ちょっとした「異議あり」な出来事についてお話しさせてください。
【春の訪れとともにやってきた部活問題】
今年の4月、息子が晴れて中学校に入学しました。小学校時代から3年間テニスクラブに通っていたこともあり、中学校でも迷わずテニス部に入部。親としては「これは1年生から即戦力として活躍してくれるのでは?」と、大いに期待の眼差しを向けておりました。
【夏の中体連、まさかの『敗訴』】
しかし、現実はそう甘くありませんでした。 先日発表された夏の中体連(中学校体育連盟)の出場メンバーに、息子の名前はなかったのです。
これだけなら「まだ1年生だし仕方ない」と納得できるのですが、なんとテニス完全未経験の1年生が数人、メンバーに選ばれているではありませんか。ここで、私の心の中に『異議あり』の声が響き渡りました。
母側の主張(客観的事実)を整理すると、以下の通りです。
事実その1: 息子には3年間のテニス経験(実績)がある。
事実その2: 選ばれた同級生は完全な初心者である。
事実その3: にもかかわらず、経験者が選考から漏れた。
提出された客観的証拠から見ても、どうにも納得がいきません。コーチの評価基準という名のブラックボックスを前に、私の心の中ではモヤモヤという名の抗議活動が厳かに執り行われておりました。
【当事者間に生じた埋めがたい温度差】
さらに私を困惑させたのは、当事者である息子の態度でした。さぞ落ち込んでいるだろうと慰めの言葉を用意していたのですが、本人は至ってケロリ。
「あー、落ちちゃった。でも〇〇君(初心者の子)、運動神経がすごく良くて上手なんだよね!」と、謎の平和主義を発揮し、ライバルを素直に称賛する始末。悔しがる素振りは一切ありません。煮えくり返るような思いを抱えている母と、清々しいほどに穏やかな息子。同じ一つの事象を前にして、我が家では、まるで裁判の原告と被告ほどに埋めがたい温度差が生じておりました。
【親の心、子知らず】
なぜこれほどまでに温度差があるのでしょうか。おそらく、親である私は無意識のうちに過去の投資(3年間の送迎や月謝など)に対する見返りを求めてしまっているのに対し、息子は純粋に今のチームとこれからの部活を冷静に見つめているからなのでしょう。子供のほうがよほど、公平な精神に基づいた大人の判断をしているのだと気付かされました。
法律事務所で日々さまざまなトラブルや人間模様を拝見しておりますが、身近な家族の心理状態こそが、一番の解明困難事例であると痛感する今日この頃です。
法律の世界では、外野がどれほど不満に思っても、当事者本人が納得していればそれが一つの解決となります。今回の中体連メンバー落選事件についても、当事者(息子)が100%納得して相手を認めている以上、代理人(母)がこれ以上控訴を申し立てるわけにはまいりません。今回は綺麗に『和解成立』となりました。
いつか息子が本気で悔しがり、自分の意志で「絶対に勝ちたい!」と闘志を燃やす日が来るのを、気長に待とうと思います。
皆様も、暑い日が続きますのでお身体には十分お気をつけくださいませ。
事務員K
