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「祖母の他界と相続」

 こんにちは、事務員Nです。

 

 新年早々ですが、身近に起きた相続の話をご紹介したいと思います。
 昨年末に祖母が他界しました。凜として賢く、料理上手な祖母でした。幸い、母達兄妹は幼い頃からずっと仲が良く、葬儀や相続の手続きに関しても、オープンに、頻繁に連絡を取り合って進めているようでした。
 そんなある日、母から相談したいとメールが届きました。祖母の遺した不動産のことで、遺産分割の書類を作るのを手伝ってほしいというのです。話を聞いてみると、次のことが分かりました。
 (1)自宅以外に亡祖父から相続した土地があり、過去の登記簿謄本などは手元にある
   けれど、一部については祖母への相続の登記をしていないし、兄妹の誰も赴いたこ
   とはなく今どうなっているか分からない。
 (2)不動産以外の財産もある。
 (3)兄妹間の配分は決まっていて揉め事はない。

 

 母を含め相続人はシニア層です。世の中には、リタイアして時間や体力、経済的に余裕のある方もいらっしゃるでしょう。ですが、母達の場合、ぎっくり腰の持病があったり、定年後も再雇用の仕事を続けたりと、体力の関係ではいわゆる現役世代におとらない生活を送っています。一方で、未就学児を抱え時短勤務している私としては、手助けしたい気持ちは山々といえど、二つ返事をためらってしまいました。
 さて、皆さんはご自身の相続について悩みがあったとしたら、どうされますか?

 

 

 まずは、大事なことですので、お一人で抱え込まないでくださいね。家族や親しいお友達、信頼できる同僚や上司、市役所の相談窓口、地域の相談役、そして、専門家を訪ねてみてください。

 「専門家」というのがどんな人達かといいますと、当事務所のような弁護士(法律事務所)、司法書士や行政書士、公証人(公証役場)、税理士(会計事務所)などになります。そこまでは知っているけれど、自分のケースはどこに行けば良いの、ということになるかもしれませんね。

 

 

 たとえば、揉め事になりそうだったり、相続人同士のコミュニケーションが乏しく話がまとまりづらい場合、自筆の遺言書がある場合などは、まずは弁護士にご相談されることをおすすめします。法律に関する資格はいろいろありますが、できることの範囲は弁護士が一番広いんです。すぐに動かれたい方は、はじめに弁護士に相談されると良いかもしれません。ちなみに、当事務所は他士業と提携していますので、たとえば、相続人間の協議や裁判所の手続きは弁護士、不動産の鑑定は不動産鑑定士、不動産の登記は司法書士、車の名義変更は行政書士がおこなうといった連携が可能です。
 そのほかに、あるはずの公正証書の遺言書が見つからないといった場合は、最寄りの公証役場で調べてもらえますし、実際に作った公証役場なら写しをもらうこともできます。
 そうそう、どのような相続でも税金のことは念頭に置いておいてください。ご存知の方も多いと思いますが、相続額が控除額を上回る場合は申告義務があり、期限もあります。一昨年から相続税に関する法律が変わりましたし、手始めに国税局の無料相談窓口を活用するのも一つですよ。当事務所では、提携の税理士をご紹介するなど、できるだけお手間を少なくしています。

 話を戻しますね。家族のすすめもあって、母達は司法書士に一切をお願いすることにしました。ちなみに、当事務所からの紹介という形で、すぐに面談日が決まったそうです。これで安心して遺品の整理に取りかかれると嬉しそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

当事務所では、遺産分割のほか相続全般に関するご相談につきまして、ご予約の段階で「無料相談希望」とお申し出いただいた方は、初回30分に限り相談料を無料とさせていただいております。どうぞお気軽にご連絡ください。

 

以上

 

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